アメージング・グレイス  Amazing Grace(上演終了)

アメージング・グレイス  Amazing Grace

アメージング・グレイス  Amazing Grace(上演終了)
アメージング・グレイス  Amazing Grace(上演終了)

Amazing Grace (アメージング・グレイス)という世界的に有名な賛美歌の作詞家、ジョン・ニュートンのセミ・フィクション伝記のミュージカル。 かなり装飾もあるらしいが、こんなにも有名な賛美歌の作詞家が、こういう人だったのか!という驚きや、それを知ったお得感もあった。舞台セットも16億円をかけただけある見応えのあるものになっている。

あらすじ:

舞台は、18世紀の英国。血の気が多く激しやすい青年ジョンは、小さい頃なくした母親の病床の傍にいることのることのなかった仕事中毒の父を憎んでいた。

そんなさみしい彼の心を慰めてくれたのは、小さい頃から親しかったメリーだった。

ところが、彼女はひょんなことから、奴隷制度廃止論者と関係を持つ様になる。

父親が貿易業を営み、奴隷の売買もしているジョンは、それがいかに危険な運動か彼女を諭そうとするが、彼女は彼が若い頃書いた詩を歌いながら、「あの頃のあなたはもっと繊細で人の苦しみのわかる人だった」と彼を批判し、二人は喧嘩してしまう。そんな時、メリーとの結婚願望を持つ政治家グレイは、その権力を使って恋のライバルのジョンを海軍に強制入隊させてしまう。

父親も、これで息子が人生の厳しさを学んでくれるなら、とグレイに同意して、ジョンに自分の奴隷のトーマスを付けて、送り出す。しかし、彼らを乗せた海軍の帆船はアフリカ沿岸で敵の砲弾にあって、沈没してしまう。

ジョンを息子の様に育てた奴隷のトーマスは、溺死寸前のジョンを救って海辺に到達する。しかし、そこで黒人奴隷売買で富を手に入れたアフリカのある部族のレアイ王女に捕まり、彼女の白人の奴隷となってしまう。しかし、自分の父親が貿易会社を営んでいる話しをし、「一緒に手を組めば更に大きな奴隷売買をできる」とレアイ王女を説得したジョンは、その辛い奴隷生活から解放される。そして、そんな彼を批判したトーマスを、バルバドスに奴隷として売り払ってしまった。

一方レアイ女王は、裏では「息子を返して欲しければ身代金を出せ」という脅迫状を、ジョンの父親に送っていた。父親はジョンを助けたい一心で、多額の身代金を用意し、その老体でみずからアフリカに渡航し、レアイ王女の部族に会う。身代金の話しを知ったジョンはレアイ王女に激怒して父親と一緒に戦うが、父親は銃で打たれ、二人は必死の思いで船に戻り、アフリカを後にし海に出る。しかし、海上で父の死を看取ったジョンを襲ったのは、激しい嵐だった。

自分を船の柱に縛り付け、神に祈り続けて一命を取りとめた彼は、自分の愚かさと、今まで神を信じることもなかった自分の命を助けてくれた神に感謝した。そして、奴隷として売り払ってしまったトーマスを探し出して、彼を自由な身にし、一緒にイギリスのメリーの元に戻り、奴隷解放のために、その一生を捧げることを誓う。

©2015 Joan Marcus

Nederlander Theatre
208 W. 41st Street,
New York NY

尺:2時間30分(休憩含む)

舞台セット ★★★★★
作詞作曲 ★★★☆☆
振り付け ★★★☆☆
衣装 ★★★☆☆
照明 ★★★★☆

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