ブロードウェイの初公演は1968年、今回のリバイバルは4回目のアーサー・ミラーの作品だ。『The Price』は1929年の大恐慌で破産した父親と二人の兄弟のその後の話だが、ミラー自身も青年時代に大恐慌を経験し、家計を助けるために大学を辞めた兄を持っていた。人にはどういう選択があるのか、人間とはどこ...[Read More]
1945年にブロードウェイで初上演された『ガラスの動物園』は、世界的に有名なアメリカの劇作家テネシー・ウィリアムズの代表作のひとつ。ウィリアムズの出世作でもあり、自らの回想記の要素があると言われている。登場人物は、家族を養うために靴会社の倉庫で働くトム、足が不自由な姉のローラ、過去の栄光と理想にとら...[Read More]
(閉演)スノーデンによって話題になった個人情報保護の問題を取り上げたオフ・ブロードウェイの作品。 スマートフォンを始めとする、あらゆるソーシャルメディアとつながる人々の情報が、 いかに簡単に手に入る時代になっているかを訴える。観客も入れ込んだオフならではのアプローチが面白い。
舞台はニューヨークのマンハッタン。16歳で肥満体型のニーナは母親がアル中で入院したため、6ヶ月以上会っていなかった父親に引き取られた。 ところが、出張が多い父親はニーナを一人残して、何日間も戻ってこない。そんな彼女のたった一人の友達は、クラスメートで拒食症のために精神科医に通うリズ。彼女は彼女で、イ...[Read More]
90分という短い上演時間のオフ・ブロードウェイのミュージカル。セットは天井近くに小さい窓しかない地下室の無人の部屋。冒頭、一旦舞台が暗くなり、その後薄暗い照明が入ると、 若い青年が両腕を鎖に繋がれて壁にもたれている。そんなショッキングな光景の地下室の扉が突然開いて、そこから出演者が4、5人走って出て...[Read More]
4月の初め、オフ・ブロードウェイのミュージカル『ジャンヌ・ダルク』を観に行った。 2度トニー賞にノミネートされたアレックス・ティンバー演出で、ジャンヌ・ダルクという日本でも知られている歴史的な人物だということもあり、それと同時にミュージカル『ハミルトン』を世に送り出した劇場ということもあり行ってみ...[Read More]
タイトルは英語の童謡「Raw Raw Raw Your Boat」の一節だが、歌は日本でも知らない人はいないが、歌詞をご存知だろうか? Raw Raw Raw Your Boat ボートを漕げ Gently Down The Stream そっと流れに乗って Merrily Merri...[Read More]
変わったタイトルだが、だいたい「他の所から来た人々」という様な意味。2001年9月11日、同時多発テロ事件が起きアメリカの領空は閉められた。そして、アメリカに向かう38の飛行機が、強制的にガンダー空港に降ろされた。ガンダー空港とは、カナダのニューファンドランド島のガンダーの街に隣接していて普段は合衆...[Read More]
『アメリ』は2001年、米国での外国映画として興行成績一位という大ヒットを記録したフランス映画のミュージカル化である。アメリを演じるのはミュージカル『ハミルトン』で妻役を演じてトニー賞にノミネートされた今人気のフィリッパ・スー(Phillipa Soo)。父親が中国系アメリカ人でアジア人のハーフだが...[Read More]
2015年のトニー賞で演劇作品賞を受賞した『夜中に犬に起こった奇妙な事件』の劇作家。サイモン・スティーブンズが書いたコメディタッチの作品。タイトルは、物理学で量子の相互作用の不確実性を説いたハイゼンベルク原理からきており、不確定要素を限りなく含む男女の関係を描いている。 ジョージー役はゴールデングロ...[Read More]
英国で独創的で革新的な作品を創り出すことで注目されているサイモン・マクバーニーによる作品。ナショナルジオグラフィック誌の写真家によって書かれた本『Amazon Beaming』を基に構想し、脚本を書いて自ら演じている。
ケーブル・チャンネルのコメディ・セントラル局で“Kroll Show, Too much tuna”という番組のコントを書いて演じていることで知られている作家 / コメディアン / 俳優 /プロデューサーである多才な30代のニック・クロールとジョン・ムレイニーが、ついにブロードウェイに登場した。