1957年当時のミュージカルと言えば、楽しい気分で素直に笑えるエンタテイメントだった。そこに社会的テーマを扱って登場したのが、後にブロードウェイの金字塔となる『ウェスト・サイド物語』だ。そこでは殺害の加害者と被害者、またその仲間たちの相克が繰り広げられ、当時の常識では考えられない深刻な問題提起が含ま...[Read More]
2018年と2019年と立て続けにクールジャパンな出来事がニューヨーク演劇界であった。ブロードウェイで幕を開けたミュージカル『ミーン・ガールズ』と『ビー・モア・チル』の劇中で日本発祥の絵文字が取り上げられ重要な役割を果たしたのだ。そして2020年を迎え、今度はオフ・ブロードウェイで絵文字が主役のミュ...[Read More]
去年成功裏に終演を迎えたジューク・ボックス・ミュージカルが、ボストンからやってきた。グラミー賞を7回 受賞しているシンガーソングライター、アラニス・モリセットのヒット22曲が散りばめられた作品だ。代表アルバム『Jagged Little Pill』から12曲が歌われ、そのアルバムタイトルがこのミュー...[Read More]
ロンドン、ウェスト・エンドで昨年(2018年)4月からスタートし、今、最も人気な作品が、ブロードウェイでもオープンした。「ロックンロールの女王」とも呼ばれるティナ・ターナーにスポットライトを当てたジュークボックス・ミュージカル『Tina:The Tina Tuner Musical』だ。
リック・ライアダンによって2005年から上梓が始まったパーシー・ジャクソン・シリーズは、現在42カ国語に翻訳され、トータル1.75億部も販売されたベストセラー作品だ。そのシリーズの第1作目『盗まれた雷撃』は、ニューヨーク・タイムズ紙の児童書シリーズ部門ベスト10に、500週を超えて入り続けた輝かしい...[Read More]
2008年5月、ロサンジェルスのハモサ・ビーチ・プレイハウス劇場で初演、アメリカ国内、カナダ、アイルランドでも上演されて、ニューヨークにやってきたコメディー・ミュージカルだ。
ミュージカル『ハミルトン』の演出家と音楽監督が再びタグを組む新作ミュージカルとなれば当然のように期待が募る。今年4月にオフ・ブロードウェイでの初演が発表されてからはメディアで取り上げられる機会が多く、NYポスト紙に至っては2020年のトニー賞で健闘する有力株になる可能性があるとさえ報じたほど。ダイヤ...[Read More]
主演のニコール・キッドマン、ユアン・マクレガーで沸いたミュージカル・ファンタジー映画『ムーラン・ルージュ!』が世に出てから18年、『ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル』がブロードウェイにやってきた。去年、ボストンでの劇場公演で大成功を収め、ブロードウェイでは6月28日からレビューが始まったが、映...[Read More]
2018年末、オープンする新作があまり無かった静かな時期のブロードウェイに開幕したということもあってか、プレスから暖かく迎えられて評判を呼んだミュージカル作品。プレスに取り上げられることで人気を取り戻そうと企てた俳優4人が、インディアナ州の、とある田舎街に「正義の味方」として乗り込んで巻き起こる騒動...[Read More]
監督ティム・バートンの名前が知れ渡るきっかけとなった大ヒット映画の舞台化とあって、劇場の前に並ぶ人の列には彼のファンであろう若い30代、40代が並び 、普段のブロードウェイの客層とは違う様相を呈している。劇場に入ると、お化け屋敷のようなハロウィーン・スタイルの音楽が流れている。映画を観た人にはわかる...[Read More]
1982年、ダスティン・ホフマン主演で大ヒットしたコメディー映画のミュージカル化。 くだらない昼ドラを女装したマイケルが視聴率最高のドラマに仕立て上げていくという設定が、ミュージカル版ではテレビドラマではなく、ブロードウェイのミュージカルとなっており、劇中劇になっているところが大きな相違点だ。元の映...[Read More]
『ハデスタウン』(発音:ヘイディーズタウン)は冥界の神ハデスに纏わる2つのギリシャ神話を紡ぎ合わせ、それを大恐慌後を思わせる時代設定に投影して脚色されたミュージカル作品。当初、2006年にバーモント州のある劇場のプロジェクトとして制作された。それがミュージカル化され、2016年にオフで上演され、20...[Read More]