Fat Ham ファット・ハム

Fat Ham
ファット・ハム

オフ・ブロードウェイ 演劇
Fat Ham
ファット・ハム
Fat Ham ファット・ハム

6月には、トニー賞授賞式をもってブロードウェイはシーズンを締めくくり、今度はオフ・ブロードウェイの小劇場で様々な舞台が幕を開き、ニューヨーク演劇界の夏が本格化する。やっと劇場の感染対策の規制は緩和され、ワクチン接種証明の提示やマスク着用義務の撤廃も進んで、パンデミック前の状態に近い夏を久々に迎えている。そこで最初に注目を集めたのは、アフリカ系アメリカ人の一家を描いた作品だ。

あらすじ&コメント

数々のヒット作をブロードウェイに送り込んできたオフ・ブロードウェイの名門パブリック・シアターで、公演を幾度となく延長するほどの人気を誇るのは、新作ストレートプレイの『ファット・ハム』。シェイクスピアによる四大悲劇の代表作『ハムレット』を現代に置き換えた戯曲だ。父親を殺した叔父への復讐劇という大筋はシェイクスピアの悲劇と同じ。しかし、『ファット・ハム』は、宗教色の強い南部で豚の屠殺場を営む黒人家族の裏庭が舞台となっている。主人公は本好きで肥満なゲイの青年だ。裏庭で母親と叔父の結婚パーティーのバーベキューを準備しているところに、刑務所で死んだばかりの父親の亡霊が現れる。随所に笑いが散りばめられ、5月に今年のピューリッツアー賞の演劇部門を受賞して脚光を浴び、夏一番のオフのヒット作となった。(7/27/22)

Public Theater
425 Lafayette Street (between Astor Place & 4th St)
公演時間:1時間30分(休憩なし)
公演期間:2022年5月12日〜

舞台セット:8
衣装:6
照明:8
キャスティング:9
総合:8
©️Joan Marcus
©️Joan Marcus

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