ブロードウェイ交差点

Where music and entertainment come together

最新の作品

The Shark is Broken サメが壊れた

先頃巨大ザメの映画「MEG2」が公開されたが、この手の作品は皆、多かれ少なかれスティーヴン・スピルバーグ監督による1975年の名作映画『JAWS/ジョーズ』の影響を受けていると言っていい。その『JAWS/ジョーズ』の撮影現場の様子をコメディータッチで描いた戯曲が『サメが壊れた』だ。

Once Upon a One More time ワンス・アポン・ア・ワンモア・タイム

ポップのプリンセスとも呼ばれるブリトニー・スピアーズのヒット曲22曲が散りばめられた本作品は、よくある伝記風のジュークボックス・ミュージカルではない。タイトルが匂わせている通り、お伽噺のシンデレラや白雪姫、眠れる森の美女など、おなじみの主人公が6人も出てくるブリトニーとは関係のない話に仕立てられてい...[Read More]

Sweeney Todd: THE DEMON BARBER OF FLEET STREET スウィーニー・トッド〜フリート街の悪魔の理髪師〜

無実の罪を着せられて家族を奪われた男が、恨みと復讐の念から狂気にはしり、殺人を繰り返すのがこの作品『Sweeney Todd スウィーニー・トッド』だ。ブロードウェイ・ミュージカルとしては珍しく血生臭い。随分前になるがティム・バートンが映画化し、ジョニー・デップがアカデミー賞主演男優にノミネートされ...[Read More]

Shucked シャックト

作詞家アラン・ジェイ・ラーナーと作曲家フレデリック・ロウは、『マイ・フェア・レディ』や『恋の手ほどき』などを制作した名コンビ。18年間に7つのミュージカルを作り、彼等が逝って久しい今でも「ラーナー&ロウ」と親しみを込めて呼ばれている。その彼らが、アーサー王の伝説を元に書かれたT.H.ホワイトの「永遠...[Read More]

Camelot キャメロット

作詞家アラン・ジェイ・ラーナーと作曲家フレデリック・ロウは、『マイ・フェア・レディ』や『恋の手ほどき』などを制作した名コンビ。18年間に7つのミュージカルを作り、彼等が逝って久しい今でも「ラーナー&ロウ」と親しみを込めて呼ばれている。その彼らが、アーサー王の伝説を元に書かれたT.H.ホワイトの「永遠...[Read More]

Parade パレード

19世紀初頭のレオ・フランク事件を元とした社会派ミュージカルで、1998年に発表されトニー賞 (最優秀脚本賞、最優秀楽曲賞)を受賞している。

The Best We Could〜 a family tragedy〜 訳:精一杯やった〜ある家族の惨事〜

新人脚本家エミリー・フェルドマンの戯曲。米国における熟年層、コンプライアンス、大人になりきれない若者、家庭内の世代の壁といった諸問題に正面から取り組んでいる。観客はサブタイトル「〜ある家族の惨事〜」を見て心の準備をしていた筈だが、始まってみるとコメディータッチの作風によって終始笑いに引き込まれ、楽し...[Read More]

Fat Ham ファット・ハム

6月には、トニー賞授賞式をもってブロードウェイはシーズンを締めくくり、今度はオフ・ブロードウェイの小劇場で様々な舞台が幕を開き、ニューヨーク演劇界の夏が本格化する。やっと劇場の感染対策の規制は緩和され、ワクチン接種証明の提示やマスク着用義務の撤廃も進んで、パンデミック前の状態に近い夏を久々に迎えてい...[Read More]

Endgame エンドゲーム

『ゴドーを待ちながら』で知られるノーベル賞作家サミュエル・ベケットによる1957年の不条理劇『エンドゲーム』が、オフ・ブロードウェイで演じられ賞賛された。題目の『エンドゲーム』は、チェス用語で使われる『終盤戦』のことらしい。

A Beautiful Noise ビューティフル・ノイズ

1966年のデビューから今世紀初頭にかけて多くのヒット曲を生み出したニール・ダイアモンドの伝記ミュージカルである。1億3千万枚という記録的なレコード売上枚数を誇り、ビルボードのコンテンポラリー・チャート部門ベスト10入りが38曲、ソングライターとして名誉殿堂入り、ケネディーセンター名誉賞、グラミー賞...[Read More]

The Picture From Home ピクチャー・フロム・ホーム

前衛写真家ラリー・サルタンは、週末に実家を訪れ、老いてゆく両親を何年にもわたって撮り続けた。そして1989年、短い文章をその写真に添えて、子供の頃の家族の八ミリ映像と一緒にMOMA(ニューヨーク近代美術館)で個展を開く。その展覧会は評判となり、そこを出発点に彼の名は知られて行くようになる。既に彼は亡...[Read More]

Merrily We Roll Along 愉快に転がろう

ミュージカル界の巨匠ソンドハイムの『Merrily We Roll Along』(愉快に転がろう)は、不思議な歌の魅力なのだろうか、何度もリバイバルされてきた。しかしその度に失敗を繰り返し、彼の作品中一番の失敗作と言われてきた。なぜ不評だったのか、なぞ解きをするドキュメンタリーまで制作されたほどだ。...[Read More]

最新ニュース

2023年 トニー賞に向けて

5月2日、トニー賞各賞のノミネートが発表された。だが他方、その日の朝から始まっていたのが放送作家達のストライキだった。テレビ、ラジオ、映画、ネットなどのすべての作家達が参加している。米国の組合(ユニオン)は日本と違い、職種別に組織されているのがほとんどなので、この人たちがストライキを始めたことで授賞...[Read More]

ニューヨークは、繰り返されるコロナ禍に大きな犠牲を払いながら、重ねて底力を見せ、再度活気に溢れてきている。

ニューヨーク州知事が昨年(2021年)5月にブロードウェイの閉鎖解除を発表した。それを受け、直後にコンサート形式のブルース・スプリングスティーンのショーが復活。8月には演劇の新作『パスオーバー』が開演。そして9月、待望のブロードウェイの花形、ミュージカル群が約18ヶ月ぶりに開幕を果たした。 この時を...[Read More]

復活を期して休むブロードウェイ 〜コロナ感染の中、ニューヨークの行方〜

コロナ感染の状況は毎日変化する。新型コロナウイルスの世界的な感染爆発により、ブロードウェイは3月12日から約1ヶ月の全公演が停止を発表したが、4月8日、それを更に約2ヶ月先の6月7日までに延期した 。 そこでこの影響の大きさを解説する前に、少し振り返って今回のブロードウェイでの動きをなぞってみる。 ...[Read More]

The Shark is Broken サメが壊れた

先頃巨大ザメの映画「MEG2」が公開されたが、この手の作品は皆、多かれ少なかれスティーヴン・スピルバーグ監督による1975年の名作映画『JAWS/ジョーズ』の影響を受けていると言っていい。その『JAWS/ジョーズ』の撮影現場の様子をコメディータッチで描いた戯曲が『サメが壊れた』だ。

Once Upon a One More time ワンス・アポン・ア・ワンモア・タイム

ポップのプリンセスとも呼ばれるブリトニー・スピアーズのヒット曲22曲が散りばめられた本作品は、よくある伝記風のジュークボックス・ミュージカルではない。タイトルが匂わせている通り、お伽噺のシンデレラや白雪姫、眠れる森の美女など、おなじみの主人公が6人も出てくるブリトニーとは関係のない話に仕立てられてい...[Read More]

Sweeney Todd: THE DEMON BARBER OF FLEET STREET スウィーニー・トッド〜フリート街の悪魔の理髪師〜

無実の罪を着せられて家族を奪われた男が、恨みと復讐の念から狂気にはしり、殺人を繰り返すのがこの作品『Sweeney Todd スウィーニー・トッド』だ。ブロードウェイ・ミュージカルとしては珍しく血生臭い。随分前になるがティム・バートンが映画化し、ジョニー・デップがアカデミー賞主演男優にノミネートされ...[Read More]

Shucked シャックト

作詞家アラン・ジェイ・ラーナーと作曲家フレデリック・ロウは、『マイ・フェア・レディ』や『恋の手ほどき』などを制作した名コンビ。18年間に7つのミュージカルを作り、彼等が逝って久しい今でも「ラーナー&ロウ」と親しみを込めて呼ばれている。その彼らが、アーサー王の伝説を元に書かれたT.H.ホワイトの「永遠...[Read More]

オフ・ブロードウェイ

The Best We Could〜 a family tragedy〜 訳:精一杯やった〜ある家族の惨事〜

新人脚本家エミリー・フェルドマンの戯曲。米国における熟年層、コンプライアンス、大人になりきれない若者、家庭内の世代の壁といった諸問題に正面から取り組んでいる。観客はサブタイトル「〜ある家族の惨事〜」を見て心の準備をしていた筈だが、始まってみるとコメディータッチの作風によって終始笑いに引き込まれ、楽し...[Read More]

Fat Ham ファット・ハム

6月には、トニー賞授賞式をもってブロードウェイはシーズンを締めくくり、今度はオフ・ブロードウェイの小劇場で様々な舞台が幕を開き、ニューヨーク演劇界の夏が本格化する。やっと劇場の感染対策の規制は緩和され、ワクチン接種証明の提示やマスク着用義務の撤廃も進んで、パンデミック前の状態に近い夏を久々に迎えてい...[Read More]

Endgame エンドゲーム

『ゴドーを待ちながら』で知られるノーベル賞作家サミュエル・ベケットによる1957年の不条理劇『エンドゲーム』が、オフ・ブロードウェイで演じられ賞賛された。題目の『エンドゲーム』は、チェス用語で使われる『終盤戦』のことらしい。

Merrily We Roll Along 愉快に転がろう

ミュージカル界の巨匠ソンドハイムの『Merrily We Roll Along』(愉快に転がろう)は、不思議な歌の魅力なのだろうか、何度もリバイバルされてきた。しかしその度に失敗を繰り返し、彼の作品中一番の失敗作と言われてきた。なぜ不評だったのか、なぞ解きをするドキュメンタリーまで制作されたほどだ。...[Read More]

The Little Prince 星の王子様

フランス人サン=テグジュペリによる「星の王子さま」の舞台化である。 シルク・ド・ソレイユを手がけてきた演出家フランコ・ドラゴーヌと10年間一緒にLe Reveなどの作品を手がけきたというAnne Tournie が演出・振付を担っているので、期待どおりアクロバット、ダンス、歌が融合されたフィジカル...[Read More]

Sugimoto Bunraku Sonezaki Shinju: The Love Suicides at Sonezaki 杉本文楽 曾根崎心中

11月にオープンした草間彌生展は、週末とはいえ氷点下となった中で2時間待ちという長蛇の列が出きていた。ニューヨーカーは日本のアートが好きだ。そしてそれは現代アートだけではない。2004年にリンカーン・センターで行われた中村座の歌舞伎座公演は、空前の大ヒットとなり皆を驚かせた。以降リンカーン・センター...[Read More]

The Illusionists 〜Magic Of The Holidays〜 ザ・イリュージョニスト

このブログではいままでブロードウェイで演じられる芝居やミュージカルを紹介してきたが、今回は「ザ・イリュージョニスト」を紹介したい。この作品はその名の如く、イリュージョンだ。芝居でもミュージカルでもない。しかし「ザ・イリュージョニスト」は、世界ツアーをしながら一年に一回冬の間だけブロードウェイで公演さ...[Read More]

トルーク TORUK(上演終了)

日本でもお馴染みのカナダのサーカス団シルク・ドゥ・ソレイユの全国ツアー『トルーク(TORUK - The First Flight)』が今年秋、ニューヨークにも来た。マンハッタンからすぐのブルックリンとニュージャージー州のニューアーク 2カ所のアリーナ(室内競技場)での短期間の公演だった。観客は家族...[Read More]

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