最新の作品
Shucked シャックト
作詞家アラン・ジェイ・ラーナーと作曲家フレデリック・ロウは、『マイ・フェア・レディ』や『恋の手ほどき』などを制作した名コンビ。18年間に7つのミュージカルを作り、彼等が逝って久しい今でも「ラーナー&ロウ」と親しみを込めて呼ばれている。その彼らが、アーサー王の伝説を元に書かれたT.H.ホワイトの「永遠...[Read More]
Camelot キャメロット
作詞家アラン・ジェイ・ラーナーと作曲家フレデリック・ロウは、『マイ・フェア・レディ』や『恋の手ほどき』などを制作した名コンビ。18年間に7つのミュージカルを作り、彼等が逝って久しい今でも「ラーナー&ロウ」と親しみを込めて呼ばれている。その彼らが、アーサー王の伝説を元に書かれたT.H.ホワイトの「永遠...[Read More]
The Best We Could〜 a family tragedy〜 訳:精一杯やった〜ある家族の惨事〜
新人脚本家エミリー・フェルドマンの戯曲。米国における熟年層、コンプライアンス、大人になりきれない若者、家庭内の世代の壁といった諸問題に正面から取り組んでいる。観客はサブタイトル「〜ある家族の惨事〜」を見て心の準備をしていた筈だが、始まってみるとコメディータッチの作風によって終始笑いに引き込まれ、楽し...[Read More]
Fat Ham ファット・ハム
6月には、トニー賞授賞式をもってブロードウェイはシーズンを締めくくり、今度はオフ・ブロードウェイの小劇場で様々な舞台が幕を開き、ニューヨーク演劇界の夏が本格化する。やっと劇場の感染対策の規制は緩和され、ワクチン接種証明の提示やマスク着用義務の撤廃も進んで、パンデミック前の状態に近い夏を久々に迎えてい...[Read More]
Endgame エンドゲーム
『ゴドーを待ちながら』で知られるノーベル賞作家サミュエル・ベケットによる1957年の不条理劇『エンドゲーム』が、オフ・ブロードウェイで演じられ賞賛された。題目の『エンドゲーム』は、チェス用語で使われる『終盤戦』のことらしい。
A Beautiful Noise ビューティフル・ノイズ
1966年のデビューから今世紀初頭にかけて多くのヒット曲を生み出したニール・ダイアモンドの伝記ミュージカルである。1億3千万枚という記録的なレコード売上枚数を誇り、ビルボードのコンテンポラリー・チャート部門ベスト10入りが38曲、ソングライターとして名誉殿堂入り、ケネディーセンター名誉賞、グラミー賞...[Read More]
The Picture From Home ピクチャー・フロム・ホーム
前衛写真家ラリー・サルタンは、週末に実家を訪れ、老いてゆく両親を何年にもわたって撮り続けた。そして1989年、短い文章をその写真に添えて、子供の頃の家族の八ミリ映像と一緒にMOMA(ニューヨーク近代美術館)で個展を開く。その展覧会は評判となり、そこを出発点に彼の名は知られて行くようになる。既に彼は亡...[Read More]
Merrily We Roll Along 愉快に転がろう
ミュージカル界の巨匠ソンドハイムの『Merrily We Roll Along』(愉快に転がろう)は、不思議な歌の魅力なのだろうか、何度もリバイバルされてきた。しかしその度に失敗を繰り返し、彼の作品中一番の失敗作と言われてきた。なぜ不評だったのか、なぞ解きをするドキュメンタリーまで制作されたほどだ。...[Read More]
Some Like It Hot お熱いのがお好き
『Some Like It Hot (お熱いのがお好き)』は半世紀以上前にビリー・ワイルダーが監督したアメリカのコメディ映画だが、今回の舞台は、その2度目のミュージカルとなる。映画でマリリン・モンローが演じたヒロイン、シュガー役を、今回のミュ-ジカルでは黒人女優アドリアナ・ヒックスが演じている。彼...[Read More]
& Juliet アンド・ジュリエット
シェークスピアの4大悲劇の1つ「ロミオとジュリエット」のお話で、もしジュリエットがあのストーリーの中で「ロミオが死んでも自分は死なない」という決断をしていたらどうなっていたか、を今の時代背景に沿ってフェミニズム的視点から描く新作のコメディー・ミュージカルだ。ジューク・ボックス・スタイルで、スウェーデ...[Read More]
KPOP
2017年秋オフ・ブロードウェイで演じられ、奇抜さとエッジの効きで評判をさらった『KPOP』が本作品の元となっている。当時その高評価を梃子(てこ)に、地方公演を経てオン・ブロードウェイへ進出する予定だったのが、時期が悪く、コロナ禍で停滞を余儀なくされていた。ところが昨今のコロナの鎮静化を受け、202...[Read More]
2023年 トニー賞に向けて
5月2日、トニー賞各賞のノミネートが発表された。だが他方、その日の朝から始まっていたのが放送作家達のストライキだった。テレビ、ラジオ、映画、ネットなどのすべての作家達が参加している。米国の組合(ユニオン)は日本と違い、職種別に組織されているのがほとんどなので、この人たちがストライキを始めたことで授賞式も一時延期となった。放送する四大ネットワークに流す映像を組み立てるCBSのライターも、ユニオン会員だからだ。 授賞式では放送中ミュージカルのノミネート作品らのハイライト・シーンが生で披露される。これ...[Read More]
最新ニュース
2023年 トニー賞に向けて
5月2日、トニー賞各賞のノミネートが発表された。だが他方、その日の朝から始まっていたのが放送作家達のストライキだった。テレビ、ラジオ、映画、ネットなどのすべての作家達が参加している。米国の組合(ユニオン)は日本と違い、職種別に組織されているのがほとんどなので、この人たちがストライキを始めたことで授賞...[Read More]
ニューヨークは、繰り返されるコロナ禍に大きな犠牲を払いながら、重ねて底力を見せ、再度活気に溢れてきている。
ニューヨーク州知事が昨年(2021年)5月にブロードウェイの閉鎖解除を発表した。それを受け、直後にコンサート形式のブルース・スプリングスティーンのショーが復活。8月には演劇の新作『パスオーバー』が開演。そして9月、待望のブロードウェイの花形、ミュージカル群が約18ヶ月ぶりに開幕を果たした。 この時を...[Read More]
復活を期して休むブロードウェイ 〜コロナ感染の中、ニューヨークの行方〜
コロナ感染の状況は毎日変化する。新型コロナウイルスの世界的な感染爆発により、ブロードウェイは3月12日から約1ヶ月の全公演が停止を発表したが、4月8日、それを更に約2ヶ月先の6月7日までに延期した 。 そこでこの影響の大きさを解説する前に、少し振り返って今回のブロードウェイでの動きをなぞってみる。 ...[Read More]
ブロードウェイ
Shucked シャックト
作詞家アラン・ジェイ・ラーナーと作曲家フレデリック・ロウは、『マイ・フェア・レディ』や『恋の手ほどき』などを制作した名コンビ。18年間に7つのミュージカルを作り、彼等が逝って久しい今でも「ラーナー&ロウ」と親しみを込めて呼ばれている。その彼らが、アーサー王の伝説を元に書かれたT.H.ホワイトの「永遠...[Read More]
Camelot キャメロット
作詞家アラン・ジェイ・ラーナーと作曲家フレデリック・ロウは、『マイ・フェア・レディ』や『恋の手ほどき』などを制作した名コンビ。18年間に7つのミュージカルを作り、彼等が逝って久しい今でも「ラーナー&ロウ」と親しみを込めて呼ばれている。その彼らが、アーサー王の伝説を元に書かれたT.H.ホワイトの「永遠...[Read More]
A Beautiful Noise ビューティフル・ノイズ
1966年のデビューから今世紀初頭にかけて多くのヒット曲を生み出したニール・ダイアモンドの伝記ミュージカルである。1億3千万枚という記録的なレコード売上枚数を誇り、ビルボードのコンテンポラリー・チャート部門ベスト10入りが38曲、ソングライターとして名誉殿堂入り、ケネディーセンター名誉賞、グラミー賞...[Read More]
オフ・ブロードウェイ
The Best We Could〜 a family tragedy〜 訳:精一杯やった〜ある家族の惨事〜
新人脚本家エミリー・フェルドマンの戯曲。米国における熟年層、コンプライアンス、大人になりきれない若者、家庭内の世代の壁といった諸問題に正面から取り組んでいる。観客はサブタイトル「〜ある家族の惨事〜」を見て心の準備をしていた筈だが、始まってみるとコメディータッチの作風によって終始笑いに引き込まれ、楽し...[Read More]
Fat Ham ファット・ハム
6月には、トニー賞授賞式をもってブロードウェイはシーズンを締めくくり、今度はオフ・ブロードウェイの小劇場で様々な舞台が幕を開き、ニューヨーク演劇界の夏が本格化する。やっと劇場の感染対策の規制は緩和され、ワクチン接種証明の提示やマスク着用義務の撤廃も進んで、パンデミック前の状態に近い夏を久々に迎えてい...[Read More]
Endgame エンドゲーム
『ゴドーを待ちながら』で知られるノーベル賞作家サミュエル・ベケットによる1957年の不条理劇『エンドゲーム』が、オフ・ブロードウェイで演じられ賞賛された。題目の『エンドゲーム』は、チェス用語で使われる『終盤戦』のことらしい。
Merrily We Roll Along 愉快に転がろう
ミュージカル界の巨匠ソンドハイムの『Merrily We Roll Along』(愉快に転がろう)は、不思議な歌の魅力なのだろうか、何度もリバイバルされてきた。しかしその度に失敗を繰り返し、彼の作品中一番の失敗作と言われてきた。なぜ不評だったのか、なぞ解きをするドキュメンタリーまで制作されたほどだ。...[Read More]
その他の舞台
The Little Prince 星の王子様
フランス人サン=テグジュペリによる「星の王子さま」の舞台化である。 シルク・ド・ソレイユを手がけてきた演出家フランコ・ドラゴーヌと10年間一緒にLe Reveなどの作品を手がけきたというAnne Tournie が演出・振付を担っているので、期待どおりアクロバット、ダンス、歌が融合されたフィジカル...[Read More]
Sugimoto Bunraku Sonezaki Shinju: The Love Suicides at Sonezaki 杉本文楽 曾根崎心中
11月にオープンした草間彌生展は、週末とはいえ氷点下となった中で2時間待ちという長蛇の列が出きていた。ニューヨーカーは日本のアートが好きだ。そしてそれは現代アートだけではない。2004年にリンカーン・センターで行われた中村座の歌舞伎座公演は、空前の大ヒットとなり皆を驚かせた。以降リンカーン・センター...[Read More]
The Illusionists 〜Magic Of The Holidays〜 ザ・イリュージョニスト
このブログではいままでブロードウェイで演じられる芝居やミュージカルを紹介してきたが、今回は「ザ・イリュージョニスト」を紹介したい。この作品はその名の如く、イリュージョンだ。芝居でもミュージカルでもない。しかし「ザ・イリュージョニスト」は、世界ツアーをしながら一年に一回冬の間だけブロードウェイで公演さ...[Read More]
トルーク TORUK(上演終了)
日本でもお馴染みのカナダのサーカス団シルク・ドゥ・ソレイユの全国ツアー『トルーク(TORUK - The First Flight)』が今年秋、ニューヨークにも来た。マンハッタンからすぐのブルックリンとニュージャージー州のニューアーク 2カ所のアリーナ(室内競技場)での短期間の公演だった。観客は家族...[Read More]