ハロルド・プリンス(Harold Prince)が亡くなった

先月ブロードウェイの伝説的人物ハロルド・プリンス(Harold Prince)が、ヨーロッパからの帰途、アイスランドで亡くなった。

ミュージカル『オペラ座の怪人』『ウェスト・サイド物語』『キャバレー』『屋根の上のバイオリン弾き』『エビータ』『スウィーニー・トッド』『フォリーズ』『カンパニー』などの傑作を次々と世の中に出してきた演出家 / プロデューサーで、トニー賞を史上最多の21回受賞している。

彼は、1928年にニューヨークでドイツ系ユダヤ人の家系に生まれた。大学卒業後、プロデューサーのアシスタントから始めてキャリアを積み、1969年までには16本の舞台をプロデュースして、1300万ドルの収益を上げたという。1980年からは演出に専念し、現在もブロードウェイで、『オペラ座の怪人』がロングラン記録を更新中だ。

彼の創作姿勢について、若い頃は山火事のように全てを燃やす勢いだった、と評されていたが、晩年になってもその意欲は衰えず、2年前にはミュージカル『プリンス・オブ・ブロードウェイ』が発表されたばかりだった。そのときのインタビューの際、「8歳のとき、親に連れられてオーソン・ウェールズのシェークスピア劇『シーザー』を観て、「舞台こそが僕の居場所だ」と強く感じた」と、穏やかだが矍鑠と語ってくれたのを思い出した。                8/4/2019

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