九条丸家の殺人事件 THE PLAY THAT GOES WRONG

九条丸家の殺人事件 THE PLAY THAT GOES WRONG

ブロードウェイ
九条丸家の殺人事件 THE PLAY THAT GOES WRONG
九条丸家の殺人事件 THE PLAY THAT GOES WRONG

ギリスのウェスト・エンドで1952年に開し、未だに上演を続けているアガサ・クリスティの殺人ミステリー『Mouth Trap (ねずみとり) 』という芝居のパロディとして生まれたドタバ喜劇である。

コメント

2015年にイギリスのローレンス・オリヴィエ賞のコメディ部門で最優秀作品賞を受賞し、2017年4月にブロードウェイで開幕。出演者は全員ウエスト・エンドのオリジナル・キャストだ。ロンドンのコメディ劇団『The Mischief Theatre』のメンバー3名により書かれた戯曲で、彼らは作品に役者としても出演している。プロデューサーには『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の監督を務めたJ・Jエイブラムスも参加しており、彼にとってはブロードウェイのプロデューサー・デビュー作品となった。

ある裕福な家庭に生まれた男性の殺人事件を軸にした芝居が始まるが、セリフの間違い、セットの故障、小道具の紛失など、次から次へと続く本番中のまさかのハプニング。それでも必死に最後まで芝居を続けようとする役者たちの面白おかしい演技が見どころ。

ドタバタ喜劇や終始テンションの高い興奮気味な演技や舞台作品が気にならなければ、楽しめると思う。イギリス英語の母国語だからこそわかる様な、発音から窺える微妙な役柄の階級の違いなどの面白さが味わえない残念な部分も多々ある。また、あまりに役者たちが叫んで話すので、何を言っているか聞き取れない部分もある。それでも吉本新喜劇風で体で表現している単純な笑いも多いので、あのスタイルが好きなら英語がわからなくても、かなり笑って楽しめるだろう。

メディア評

NY Times: 6
Time Out : 7
Variety: 8

Lyceum Theatre
149 W. 45th St.
尺:2時間05分(休憩含む)

舞台セット ★★★★☆
衣装 ★★★☆☆
照明 ★★★★☆
総合 ★★★★☆

©Jeremy Daniel

©Alastair Muir

©Jeremy Daniel

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