2016年のロタリーチケット
『ハミルトン』のチケットをゲットにするには!
1: 多額を払う気があれば、待たなくても! 転売チケット(ResaleTicket)
劇場のチケット売り場や『ハミルトン』の切符を正規で販売するTicketmaster(チケットマスター )のサイトを頻繁に確認すると、転売(Resale)として切符が売られている。 急に公演に行けなくなったお客さんからTicketmasterが買い取ったチケットなので、値段はまちまち。 ペアの切符は格別高い。
当日なら400ドル〜1245ドル位。今週の金曜日はペアが2680ドル、二人で5000ドル以上だが、あなたがニューヨークに多い億万長者の一人なら、大した額ではない。
2: 運試しで激安券 ロタリーチケット(Lottery Ticket)
『ハミルトン』の公式ウェブサイトでは、当日朝8時に抽選に応募し当選すると、その日の最前列21席のチケットを、たった10ドルで購入することができる。応募はとても簡単!名前、メールアドレス、郵便番号を入力し、規約に同意すれば数分で応募できてしまう。例えば、夜8時の公演の場合、その日の午後4時に応募が締め切られる。万が一良い返事が来たら、一時間以内に「行ける!」と返事しないと無効になるのでご注意。
当時、2016年トニー賞に選ばれた頃は、水曜日のマチネだけは劇場前で抽選会が行われ、出演者がライブパーフォーマンスを行うなどして、抽選会を盛り上げていた(↑当時の動画)。
3: 便利なモバイルアプリ
上記の抽選の応募を、更に簡単にするために 『ハミルトン』の抽選応募専用の無料のアプリ(Ham Lottery App)がある。これをダウンロードすれば、自分の情報を毎回記入することなく、応募できる。
毎日1万人以上が 『ハミルトン』の抽選券に応募していて、倍率は476倍〜909倍の間だという記事を読んだ。当時でもこのアプリを使って、毎日根気よく応募すれば、チャンスをつかむことができるかもしれない倍率だ。ただ、あまりに簡単に応募できるので、その後の返事の確認を忘れないように!
4:キャンセル待ち
こんな人気の『ハミルトン』でも、時にはどうしても観に行けなくなることもある。キャンセルが出た場合は、劇場のCancelled Ticket待ち専用の列に、先に並んだ順にそのチケットを購入できる仕組みになっている。キャンセルが全くでない日もあるかもしれないので、骨折り損の草臥れ儲けになる可能性はある。
最近、列に並ぶのに寝袋やテント、椅子などの持ち込みが禁止されたので、長時間並ぶのが嫌な人は、お金を払って代理人に列に並んでもらうというサービスもある。しかし、購入窓口からそのまま劇場内に入らなければならないというルールがあるので、ある代理人のブログによると、切符を買う役の自分もお客さんと一緒に二人で入る、という方法をとっている。その代理人のサービス料は本人の切符代を含んで300ドルということだったので、二人の切符代とその代理人のサービス料の合計で約440ドルほどになる計算だ。ちなみに、その人はすでに『ハミルトン』を3度も観ているらしい。しかし、並んでもダメな日もあるだろうし、多少高くても転売チケット(Resale Ticket)を一人で購入した方が、楽なような気がしないでもない。
5:AIDSの慈善団体に寄付して、『ハミルトン』のチケットをゲット
Broadway Cares/ Equity Fights AIDSという非営利団体が行っているCare-Tixという事業に寄付すると、ブロードウェイ、オフ・ブロードウェイ、ナショナルツアーなどの公演のチケットを手に入れることができる。
『ハミルトン』のチケットを手に入れたい場合は、800ドルの寄付(チケット代込み)が必要。毎月1日に、翌月の公演の観覧希望日をリクエストする。 例えば、11月の公演を希望する場合は、10月1日にリクエストを入れる。高額な転売チケットを購入するより、慈善活動の援助をしたという満足感も得られるので、その価値があるかもしれない。
6:あなたの街にやってくる・・・かも?
2016年の10月19日からシカゴでも『ハミルトン』が上演されることが決まった。2017年からは米国全土をツアーが回っているので、『ハミルトン』の公式サイト http://www.hamiltonbroadway.com/#tour で、ツアーのスケジュールを見てみよう。
ハミルトン Hamilton
当初は2014年-2015年シーズン中にブロードウェイに昇格する予定だったが、時間をかけて手直しをしてからブロードウェイに挑みたいというリン・マニュエル・ミランダの率いる製作陣と、早くの上演を希望するプロデューサーとの意見が対立していたが、結局この夏の劇場街での開幕となった。クリエイティブで、テーマ性がはっきりと打ち出された力作だ。