パディー・チャイエフスキー脚本による映画『ネットワーク/Network』(1976)を元にした社会派サスペンス舞台である。同映画は当時反響を呼び、アカデミー賞とゴールデングローブ賞を、それぞれ4部門受賞している。中でも、最初に出てきた台詞 "I'm as mad as hell, and I'm n...[Read More]
舞台セットの外の木々が見える壁一面の窓には、大粒の雨が叩きつけられていた。大窓がある天井の高いその広々とした部屋には、幾つかソファーが置いてあるが、そこをジーンズとTシャツ姿の黒人女性が落ち着かない様子で行ったり来たりしている。豪華な広間に彼女の格好は、似合っていない。しかしそこはフロリダの、とある...[Read More]
祖母の晩年をモデルにして書いた劇作家ロナーガンの作品「The Waverly Gallery」が、ブロードウェイで再演されている。 2001年におけるオフ・ブロードウェイでの初演では、ピューリッツァー賞戯曲部門ファイナルに残ったこの作品を、今回は、ブロードウェイデビューとなる若手演出家ライラ・ニュー...[Read More]
この秋より「ザ・フェリーマン」がブロードウェイで上演されている。2017年春、英国ロイヤル・コート劇場でチケット完売記録を更新し、翌年にローレンス・オリヴィエ・アワードで作品賞、主演女優賞、演出賞を受賞。そしてウエスト・エンドのギールグッド劇場で3回の延長公演を経て、漸くアメリカでの公開となった。 ...[Read More]
『The Nap』(意味:Napとは、「昼寝」という意味も持つが、ここではスヌーカーのテーブルの上に敷かれている緑の布のことを指す。) スヌーカー(英国版のビリヤードの様なもの) の若手スターが犯罪に巻き込まれていく様子をスリリングに描いたコメディー作品。
作者はアメリカン・シアターの殿堂入りも果たしたハーヴェイ・ファイアスタイン。かの有名なミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール/La Cage aux Folles』(1984)でも脚本賞を受賞し、同じくミュージカル『ヘアスプレー』(2003)では 主演男優賞を受賞。ちなみに ミュージカル作品賞を受...[Read More]
フランスの大女優サラ・ベルナール/Sarah Bernhardtが、シェークスピアの『ハムレット』のタイトルロールに挑戦する背景にあったその苦悩と強い意志を描いた作品。サラ・ベルナールはフランスで生まれ、1800年代の後半に世界5大陸を股にかけて活躍したユダヤ系の実存した大女優だ。舞台は1899年。...[Read More]
2014年にオフで初演された芝居だが、今回はリバイバルでオンでの上演。冒頭で照明が暗くなると、メッキテープのカーテンの前に男性とも女性ともつかない二人が出てきて、トランスジェンダーについて短く話し、本編に入っていくという不思議で挑戦的な始まりだ。この二人は、実際にLGBTコミュニティの中では名前が通...[Read More]
名門高校長のビルとその高校の入学事務所長を務めるシェリーは、白人夫婦だ。そして二人にはその高校で進学をひかえる優秀な息子、チャーリーがいる。物語はこの3人を軸に繰りひろげられる。 舞台は入学事務所長のオフィスから始まる。シェリーと編集担当者は、入学案内に載せる写真を吟味している。今度の新入生の...[Read More]
未だかってこれ程注目を浴びた芝居はなかっただろう。ハリー・ポッターシリーズの最後巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』が出版されたのは2007年。映画シリーズでその二部作がリリースされたのは、2011年夏。それから7年を経て、漸くブロードウェイに上陸した『ハリー・ポッターと呪いの子』に、アメリカのポッタリ...[Read More]
タイトルを直訳すると「ロビーの英雄」となる。作品を観れば皮肉に満ちたタイトルになっていることに気付くだろう。今回の上演では脚本家ケネス・ロナーガンの描く複雑な人間の内面を、いずれも名の通った、あるいは注目を浴びている4人の俳優が演じきっている。 脚本家ケネス・ロナーガンが脚本を書いて監督もした...[Read More]