『ハリー・ポッターと呪いの子』でトニー賞最優秀作品賞を受け、今、劇作家・TVドラマ作家として一番の売れっ子と言われているジャック・ソーンによるオフ・ブロードウェイ作品である。
前売りチケットの好調な売れ行きを受け、上演開始前から期間限定の公演を延長したのが食欲の秋を彩るオフ・ブロードウェイのヒット作『シアード』。“焼”や“炙”などといった調理の火入れ方法のことを指すタイトルの同ストレートプレイは、コメディタッチで飲食店経営の難しさに焦点を当てる希少な作品となった。
英国が誇るノーベル賞受賞作家ハロルド・ピンターによる戯曲『Betrayal 背信』は、今からおよそ40年前の1978年にロンドンで初演されている。それ以来何度となく同地やブロードウェイでもリバイバルが繰り返されてきたが、今回の演出は従来の作品を越えていると評判になっていた。ウエストミンスターにある彼...[Read More]
2018年のクリスマス・シーズンにオフ・ブロードウェイで開演した時、SNSで随分と騒がれ、マドンナ、スカーレット・ヨハンソン、ウーピー・ゴールドバーグなどの豪華なセレブたちが多く観劇に訪れたことで、更に話題に上った作品だ。衝撃的なセックスシーンが多くある為、「R指定、17歳以上」のカテゴリーに指定さ...[Read More]
1987年にオフ・ブロードウェイで初演され、成功を収めたラブストーリー。今回ブロードウェイでの主演は映画『スター・ウォーズ』のシークエル・トリロジー(『最後のジェダイ』『フォースの覚醒』『ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー』)で悪役カイロ・レン役を演じて人気を集めたアダム・ドライバー。相手役はテレビ...[Read More]
カタカナ読みは「ホワット・ザ・コンスティテューション・ミーンズ・トゥ・ミー」。 2018年9月から12月までオフで上演されてヒットし、オンに移ってきた演劇作品。作者のハイディ・シュレックが自ら主演して、自叙伝風に自分の過去の体験から米国憲法について意見をする舞台で、ストーリーはあまりない。
17世紀初めにシェークスピア(沙翁)が書いた四大悲劇の一つ『リア王』は、現在もいろいろなところで上演されている。が今回は、全く新しい解釈と銘打っての公演だったので足を向けた。主演はグレンダ・ジャクソン。彼女はアカデミー賞2回、トニー賞1回を受賞している大女優で、御歳82。果たして男優でも難しいリア王...[Read More]
2012年に出版され論議を醸し出した本『ザ・ライフスパン・オブ・ア・ファクト/The Lifespan of a Fact』の舞台化である。主人公のジム役は、ダニエル・ラドクリフ/Daniel Radcliffe。映画『ハリー・ポッター』シリーズのタイトルロールを演じた彼を知らない人はいないだろう。
パディー・チャイエフスキー脚本による映画『ネットワーク/Network』(1976)を元にした社会派サスペンス舞台である。同映画は当時反響を呼び、アカデミー賞とゴールデングローブ賞を、それぞれ4部門受賞している。中でも、最初に出てきた台詞 "I'm as mad as hell, and I'm n...[Read More]
舞台セットの外の木々が見える壁一面の窓には、大粒の雨が叩きつけられていた。大窓がある天井の高いその広々とした部屋には、幾つかソファーが置いてあるが、そこをジーンズとTシャツ姿の黒人女性が落ち着かない様子で行ったり来たりしている。豪華な広間に彼女の格好は、似合っていない。しかしそこはフロリダの、とある...[Read More]
祖母の晩年をモデルにして書いた劇作家ロナーガンの作品「The Waverly Gallery」が、ブロードウェイで再演されている。 2001年におけるオフ・ブロードウェイでの初演では、ピューリッツァー賞戯曲部門ファイナルに残ったこの作品を、今回は、ブロードウェイデビューとなる若手演出家ライラ・ニュー...[Read More]