戯曲『ART』はトニー賞最優秀戯曲賞を受賞した名作コメディであり、本公演は1998年以来となる初のブロードウェイ・リバイバルである。 フランスを代表する現代劇作家ヤスミナ・レザによって書かれた作品だが、何と言っても今回最大の注目点は主演の3人だろう。ニール・パトリック・ハリス、ボビー・カナヴェイル...[Read More]
米国の地方劇場を代表する存在として有名なシカゴのステッペンウルフ劇場が、多くの賞を受賞してきた女優ローリー・メトカーフのために、COVIDの中、特別に委嘱した戯曲。長年離れて暮らして疎遠になっていた叔母と甥の間の感情のすれ違いや距離感が、時間とともに変化していく過程が丁寧に描かれている。 マッカー...[Read More]
2024年にウエストエンドで大ヒットし、2025年ローレンス・オリヴィエ賞で三冠を受賞した話題作『オイディプス』が、ブロードウェイへと到達した。 これは、ソフォクレスの古典悲劇をロバート・アイクが現代の政治スリラーとして再構築した舞台である。選挙戦の最終夜を舞台に、権力、運命、そして隠された真実が...[Read More]
2024年にウエストエンドで高評価を得、2025年にブロードウェイにやって来たロマンティック・コメディ・ミュージカルである。 主人公はイギリスの母子家庭に育った明るくややおめでたい位の20代半ばの青年 ダグル。彼は会ったことのない父の再婚式 に招待され、初めてニューヨークを訪れる。空港へ迎えに来る...[Read More]
フロリダに「アメリカ版ヴェルサイユ宮殿」を建てようと、莫大な資産をつぎ込んで一躍有名になったジャッキー・シーゲルの半生を描いたミュージカル・コメディ。同名のドキュメンタリー映画を基にしているが、舞台で主人公ジャッキーを演じるのはトニー賞受賞者のクリスティン・チェノウェス。ニューヨークの熱心なファンら...[Read More]
『ラグタイム(Ragtime)』は、1998年に初演された、アメリカを壮大なスケールで描いたブロードウェイを代表するミュージカルである。2年間にわたって上演され、トニー賞13部門にノミネート、うち4部門を受賞した。豊かでシンフォニックな音楽とともに、人種・階級・移民というテーマを通して「アメリカン・...[Read More]
2025年の秋、映画界で長年コンビとして知られるキアヌ・リーヴスとアレックス・ウィンターがブロードウェイで再共演を果たし、大きな話題を集めている。 作品は、サミュエル・ベケットの代表作にして、20世紀演劇を象徴する『(ゴドーを待ちながら)』。演出は、『サンセット大通り』(アンドリュー・ロイド=ウェ...[Read More]
「赦し」「責任」「更生とは何か」という問いを観客に投げかける『Punch』は、俳優たちの熱演と演出の緊張感が融合し、2025年のブロードウェイで見逃せない社会派作品のひとつとなっている。 若い時に犯罪を犯してしまったジェイコブ・ダンの回想録を、ジェームズ・グレアムが戯曲化した新作だ。イギリス中部の...[Read More]
ブロードウェイで上演中のコメディアン、ジェフ・ロスによる90分間のワン・マン・ショー。 内容は彼の自叙伝で、両親や祖父、子供時代、芸人としてのデビュー、ステージ3の大腸がんの宣告、コロナ禍で保護したシェパード犬との日々などが語られる。その口調は鋭くも温かみがあり、ユーモアたっぷり笑わせながらも心を揺...[Read More]
ジャン・スマートが25年ぶりにブロードウェイに復帰し、ジェイミー・ワックス作の一人芝居『Call Me Izzy』に主演した。1989年のルイジアナの田舎を舞台に、虐待的な夫との結婚生活を続けながらも、詩を書くことで正気を保とうとするイジーの物語は、彼女のその存在感によって深みを与えられている。イジ...[Read More]
2025年4月10日、TVドラマ『SMASH』の舞台版が、ドラマ放送終了から10年以上の時を経て、ブロードウェイで正式に開幕した。映画監督として名高く、TVドラマ版でプロデューサーを務めたスティーヴン・スピルバーグが、今回もプロデューサーとして名を連ねている。彼の発案により舞台版は、コメディに特化し...[Read More]
脚本家ブランデン・ジェイコブス=ジェンキンスが昨年39歳という若さで、戯曲『Appropriate』によりトニー最優秀演劇賞を受賞したことは記憶に新しい。そして今年も彼の新作『Purpose』がブロードウェイに登場した。家族の人間模様を巧みに描くことに定評のあるジェイコブス=ジェンキンスは、この『P...[Read More]