ポップのプリンセスとも呼ばれるブリトニー・スピアーズのヒット曲22曲が散りばめられた本作品は、よくある伝記風のジュークボックス・ミュージカルではない。タイトルが匂わせている通り、お伽噺のシンデレラや白雪姫、眠れる森の美女など、おなじみの主人公が6人も出てくるブリトニーとは関係のない話に仕立てられてい...[Read More]
無実の罪を着せられて家族を奪われた男が、恨みと復讐の念から狂気にはしり、殺人を繰り返すのがこの作品『Sweeney Todd スウィーニー・トッド』だ。ブロードウェイ・ミュージカルとしては珍しく血生臭い。随分前になるがティム・バートンが映画化し、ジョニー・デップがアカデミー賞主演男優にノミネートされ...[Read More]
作詞家アラン・ジェイ・ラーナーと作曲家フレデリック・ロウは、『マイ・フェア・レディ』や『恋の手ほどき』などを制作した名コンビ。18年間に7つのミュージカルを作り、彼等が逝って久しい今でも「ラーナー&ロウ」と親しみを込めて呼ばれている。その彼らが、アーサー王の伝説を元に書かれたT.H.ホワイトの「永遠...[Read More]
作詞家アラン・ジェイ・ラーナーと作曲家フレデリック・ロウは、『マイ・フェア・レディ』や『恋の手ほどき』などを制作した名コンビ。18年間に7つのミュージカルを作り、彼等が逝って久しい今でも「ラーナー&ロウ」と親しみを込めて呼ばれている。その彼らが、アーサー王の伝説を元に書かれたT.H.ホワイトの「永遠...[Read More]
1966年のデビューから今世紀初頭にかけて多くのヒット曲を生み出したニール・ダイアモンドの伝記ミュージカルである。1億3千万枚という記録的なレコード売上枚数を誇り、ビルボードのコンテンポラリー・チャート部門ベスト10入りが38曲、ソングライターとして名誉殿堂入り、ケネディーセンター名誉賞、グラミー賞...[Read More]
ミュージカル界の巨匠ソンドハイムの『Merrily We Roll Along』(愉快に転がろう)は、不思議な歌の魅力なのだろうか、何度もリバイバルされてきた。しかしその度に失敗を繰り返し、彼の作品中一番の失敗作と言われてきた。なぜ不評だったのか、なぞ解きをするドキュメンタリーまで制作されたほどだ。...[Read More]
『Some Like It Hot (お熱いのがお好き)』は半世紀以上前にビリー・ワイルダーが監督したアメリカのコメディ映画だが、今回の舞台は、その2度目のミュージカルとなる。映画でマリリン・モンローが演じたヒロイン、シュガー役を、今回のミュ-ジカルでは黒人女優アドリアナ・ヒックスが演じている。彼...[Read More]
シェークスピアの4大悲劇の1つ「ロミオとジュリエット」のお話で、もしジュリエットがあのストーリーの中で「ロミオが死んでも自分は死なない」という決断をしていたらどうなっていたか、を今の時代背景に沿ってフェミニズム的視点から描く新作のコメディー・ミュージカルだ。ジューク・ボックス・スタイルで、スウェーデ...[Read More]
2017年秋オフ・ブロードウェイで演じられ、奇抜さとエッジの効きで評判をさらった『KPOP』が本作品の元となっている。当時その高評価を梃子(てこ)に、地方公演を経てオン・ブロードウェイへ進出する予定だったのが、時期が悪く、コロナ禍で停滞を余儀なくされていた。ところが昨今のコロナの鎮静化を受け、202...[Read More]
多くの劇評家から絶賛された作品が、先月11月にブロードウェイでオープンした。NYタイムズ紙は「劇評家の推奨作品」と書き、タイムアウト誌は「2021年の新作ミュージカルで一番の作品だ」と褒め称えた。本作品『キンバリー・アキンボ』は、おそらく次回のトニー賞に名前が挙がるだろう。そんなわけで、かつてこのブ...[Read More]
2000年にアカデミーを受賞した映画「『あの頃ペニー・レインと』を記憶されている方も多いだろう。この作品にはツエッペリンやスティービー・ワンダーの曲がそこここに使われていて、当時多くの若者が魅了された。きわだったストーリーはなく、監督したキャメロン・クロウが15歳だった頃の経験を散文的に綴った半自叙...[Read More]