グレン・クローズと言えば、30年程前のヒット映画『危険な情事/Fatal Attraction』で演じたストーカー女の迫真の演技で、浮気の恐ろしさを世の男性に強烈に印象付けた女優として有名だ。そんな彼女が今回はオフ・ブロードウェイ上演中のストレートプレイ『マザー・オブ・ザ・メイド/Mother of...[Read More]
ミュージカル・レビュー作品としてブロードウェイ史上で最長ロングラン記録を持つのが『スモーキー・ジョーズ・カフェ』。名曲「スタンド・バイ・ミー」や「ハウンドドッグ」などを世に送り出した作詞・作曲家コンビのリーバー&ストーラーによる歌の数々が披露される同作品がこの夏、ニューヨークに帰ってきた。今回はブロ...[Read More]
心に傷を抱えた高校生の青春物語で、そのストーリー、作品や音楽のスタイルなどは同じくオフ・ブロードウェイからブロードウェイに移って見事トニー賞を受賞したミュージカル『ディア・エヴァン・ハンセン』と似ている点が多々ある。振付けは日本でもお馴染みのミュージカル『ノートルダムの鐘』ディズニー版のチェイス・ブ...[Read More]
この夏、オフ・ブロードウェイで注目を集めるストレートプレイが『スキンタイト』。ミュージカル『レント』や『ウィキッド』の初演キャストとして圧倒的な歌唱力を披露し、映画『アナと雪の女王』のエルサの声を担当したことでも知られるイディナ・メンゼルが主演する新作戯曲だ。大ヒット曲「レット・イット・ゴー ~あり...[Read More]
日本でも上演されたことのあるミュージカル『晴れた日に永遠が見える』について、米演劇関係者の多くが「音楽は素晴らしいのに…」と口籠る。バーバラ・ストライサンド主演による映画版もあり知名度の高い同作品だが、1965年の初演も含めて、これまでヒットしたことがない。そんな曰く付きのミュージカルが規模を縮小し...[Read More]
上演劇場がオフ・ブロードウェイのパブリックシアターという事実だけでも期待が募る新作。同じ劇場での上演を経てブロードウェイの大劇場に昇格したミュージカル『ハミルトン』と『ファン・ホーム』が、過去3年のトニー賞でいずれも最優秀ミュージカル作品賞を獲得していることが記憶に新しいからだ。 残念ながら今回は...[Read More]
ニューヨークのタイムズスクエア、42丁目にある室内装飾の美しい劇場 The New Victory Theaterは、1900年に作られた。しかし初演当時からの伝統が現在まで続いてきているわけではない。100年間のあいだオーナーや劇場名は代り続け、演じられる内容も映画や大衆劇場など様々だった。しかし...[Read More]
実在したアメリカのプロデューサー/演出家のジョセフ・パップ(Joseph Papp)を描いた戯曲で、オフ・ブロードウェイのパブリック・シアターで上演されている。パップは、ニューヨークで舞台芸術に触れる機会のない人達が、シェイクスピア作品などの舞台を無料で観られる公共劇場を60年前に造ろうとした。 こ...[Read More]
Closed: 9/10/2017。音楽劇というよりも、ゴッホをイメージした贅沢な音楽コンサートの様だった。ステージ上手はゴッホの有名な絵画に描かれた椅子のある部屋があり(2幕ではそこが精神病棟に変わる)、反対側の下手には弟テオ家の暖炉がある。舞台背面からは何本かの幅広の白い布が演上にまでひた垂れ、...[Read More]
(閉演)スノーデンによって話題になった個人情報保護の問題を取り上げたオフ・ブロードウェイの作品。 スマートフォンを始めとする、あらゆるソーシャルメディアとつながる人々の情報が、 いかに簡単に手に入る時代になっているかを訴える。観客も入れ込んだオフならではのアプローチが面白い。
舞台はニューヨークのマンハッタン。16歳で肥満体型のニーナは母親がアル中で入院したため、6ヶ月以上会っていなかった父親に引き取られた。 ところが、出張が多い父親はニーナを一人残して、何日間も戻ってこない。そんな彼女のたった一人の友達は、クラスメートで拒食症のために精神科医に通うリズ。彼女は彼女で、イ...[Read More]
90分という短い上演時間のオフ・ブロードウェイのミュージカル。セットは天井近くに小さい窓しかない地下室の無人の部屋。冒頭、一旦舞台が暗くなり、その後薄暗い照明が入ると、 若い青年が両腕を鎖に繋がれて壁にもたれている。そんなショッキングな光景の地下室の扉が突然開いて、そこから出演者が4、5人走って出て...[Read More]