フランス人サン=テグジュペリによる「星の王子さま」の舞台化である。 シルク・ド・ソレイユを手がけてきた演出家フランコ・ドラゴーヌと10年間一緒にLe Reveなどの作品を手がけきたというAnne Tournie が演出・振付を担っているので、期待どおりアクロバット、ダンス、歌が融合されたフィジカル...[Read More]
キング・オブ・ポップとして全世界のアーティストに大きな影響与えながら50歳にして逝ったマイケル・ジャクソン。今回紹介するのは彼の子供時代からデンジャラス・ワールドツアーまでを描いた伝記物ミュージカル。この作品はジュークボックススタイルをとっている。
1993年にヒットした亡ロビン・ウィリアムズ主演映画で広く知られている『ミセス・ダウト』の舞台化作品で、演出は、トニー賞を8回ノミネートされて4回受賞したベテラン、ジェリー・ザックス。 この作品は2020年3月に開演したのだが、たった3回でロックダウンで公演中止。昨年12月に9か月ぶりに再オープン...[Read More]
かの有名なニューウェーブのロックバンド、トーキング・ヘッズを率いるデイビッド・バーンのコンサートが、米国ツアーを経てブロードウェイにやってきた。ギターリストであり、シンガーであり、作詞、作曲もこなすデイビッド・バーンは、グラミー賞、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞を獲得したうえに、ロックの殿堂入...[Read More]
ロンドンで高評価を得たボブ・ディランのジュークボックス・ミュージカルが、ブロードウェイにやってきた。 ボブ・ディランは米国ミネソタ州の田舎町に生まれたユダヤ系アメリカ人で、彼の天才的な歌詞と独特な歌声は、1962年のデビュー以来若者の心を魅了し続けている。グラミー賞、アカデミー賞をはじめとして...[Read More]
アカデミー賞1回、トニー賞8回、グラミー賞8回、ピューリッツァー賞1回、ローレンス・オリヴィエ賞1回、そして大統領自由勲章を受章したミュージカルの大御所ステファン・ソンドハイムが、昨年2021年11月26日、その輝かしい人生の幕を閉じた。作詞作曲家としてミュージカル界に大変革を起こしたニューヨーク生...[Read More]
本作品は、1975年から1979年までの4年間で100万~170万人もの死者を出したと言われる、カンボジアの悲劇を描いたミュージカルだ。1975年初頭、共産主義の一派であったクメール・ルージュ運動は好意的に海外に紹介された為、自由で平和な国が造られるならばと各国から応援に駆け付けた知識人は少なくなか...[Read More]
オフ・ブロードウェイのWomen’s Project Theater ( 女性プロジェクト・シアター)は、女性が創作した作品を多く取り上げることで知られている。今回紹介するダーク・コメディ『Our Dear Dead Drug Lord 』も女性が脚本、演出をしていて、主演する高校生4人も女性だ。こ...[Read More]
1957年当時のミュージカルと言えば、楽しい気分で素直に笑えるエンタテイメントだった。そこに社会的テーマを扱って登場したのが、後にブロードウェイの金字塔となる『ウェスト・サイド物語』だ。そこでは殺害の加害者と被害者、またその仲間たちの相克が繰り広げられ、当時の常識では考えられない深刻な問題提起が含ま...[Read More]
1982年にピューリッツァー戯曲部門賞を受賞した『A Soldier’s Play』が、ブロードウェイでは初めて演じられている。 作品の舞台は1944年の米国南部の陸軍基地で、黒人軍曹のウォーターズが殺害され、遺体で発見されたのが起点となっている。その為この基地に派遣されてきたのは、特別捜査官ダヴ...[Read More]
2018年と2019年と立て続けにクールジャパンな出来事がニューヨーク演劇界であった。ブロードウェイで幕を開けたミュージカル『ミーン・ガールズ』と『ビー・モア・チル』の劇中で日本発祥の絵文字が取り上げられ重要な役割を果たしたのだ。そして2020年を迎え、今度はオフ・ブロードウェイで絵文字が主役のミュ...[Read More]