オフ・ブロードウェイ&他の舞台

The Prayer for the French Republic プレイヤー・フォー・ザ・フレンチ・リパブリック

ずいぶん昔の話になるが第一次世界大戦の傷跡さめやらぬパリに、あるユダヤ人※1がピアノの店を開いた。それは1920年のことで、閉店が決まるのは2016年なので、実に96年間の長きに渡り、世代を重ねて繰り広げられるユダヤ人一族の話が、今回紹介する作品になる。ナチスからの迫害、フランス人からの冷遇を乗り越...[Read More]

The Little Prince 星の王子様

フランス人サン=テグジュペリによる「星の王子さま」の舞台化である。 シルク・ド・ソレイユを手がけてきた演出家フランコ・ドラゴーヌと10年間一緒にLe Reveなどの作品を手がけきたというAnne Tournie が演出・振付を担っているので、期待どおりアクロバット、ダンス、歌が融合されたフィジカル...[Read More]

Cambodian Rock Band カンボジアン・ロック・バンド

本作品は、1975年から1979年までの4年間で100万~170万人もの死者を出したと言われる、カンボジアの悲劇を描いたミュージカルだ。1975年初頭、共産主義の一派であったクメール・ルージュ運動は好意的に海外に紹介された為、自由で平和な国が造られるならばと各国から応援に駆け付けた知識人は少なくなか...[Read More]

Our Dear Dead Drug Lord 私たちの親愛なる故麻薬王

オフ・ブロードウェイのWomen’s Project Theater ( 女性プロジェクト・シアター)は、女性が創作した作品を多く取り上げることで知られている。今回紹介するダーク・コメディ『Our Dear Dead Drug Lord 』も女性が脚本、演出をしていて、主演する高校生4人も女性だ。こ...[Read More]

Emojiland エモジランド

2018年と2019年と立て続けにクールジャパンな出来事がニューヨーク演劇界であった。ブロードウェイで幕を開けたミュージカル『ミーン・ガールズ』と『ビー・モア・チル』の劇中で日本発祥の絵文字が取り上げられ重要な役割を果たしたのだ。そして2020年を迎え、今度はオフ・ブロードウェイで絵文字が主役のミュ...[Read More]

The Green Room 楽屋

2008年5月、ロサンジェルスのハモサ・ビーチ・プレイハウス劇場で初演、アメリカ国内、カナダ、アイルランドでも上演されて、ニューヨークにやってきたコメディー・ミュージカルだ。

SUNDAY 日曜日

『ハリー・ポッターと呪いの子』でトニー賞最優秀作品賞を受け、今、劇作家・TVドラマ作家として一番の売れっ子と言われているジャック・ソーンによるオフ・ブロードウェイ作品である。

Sugimoto Bunraku Sonezaki Shinju: The Love Suicides at Sonezaki 杉本文楽 曾根崎心中

11月にオープンした草間彌生展は、週末とはいえ氷点下となった中で2時間待ちという長蛇の列が出きていた。ニューヨーカーは日本のアートが好きだ。そしてそれは現代アートだけではない。2004年にリンカーン・センターで行われた中村座の歌舞伎座公演は、空前の大ヒットとなり皆を驚かせた。以降リンカーン・センター...[Read More]

Wrong Man, The ザ・ロング・マン

ミュージカル『ハミルトン』の演出家と音楽監督が再びタグを組む新作ミュージカルとなれば当然のように期待が募る。今年4月にオフ・ブロードウェイでの初演が発表されてからはメディアで取り上げられる機会が多く、NYポスト紙に至っては2020年のトニー賞で健闘する有力株になる可能性があるとさえ報じたほど。ダイヤ...[Read More]

Seared シアード

前売りチケットの好調な売れ行きを受け、上演開始前から期間限定の公演を延長したのが食欲の秋を彩るオフ・ブロードウェイのヒット作『シアード』。“焼”や“炙”などといった調理の火入れ方法のことを指すタイトルの同ストレートプレイは、コメディタッチで飲食店経営の難しさに焦点を当てる希少な作品となった。

Broadway Bounty Hunter ブロードウェイ・バウンティハンター

2018年の夏、オフ・ブロードウェイで上演され旋風を巻き起こしたのがSFタッチでアメリカの高校生の青春を描いたミュージカル『ビー・モア・チル』。楽曲がネット上で若年層の心を捉えたことがきっかけとなり大ヒットにつながり、すぐにブロードウェイ昇格が決まる。もちろん、その時点ではトニー賞などの演劇各賞を総...[Read More]

Secret Life of Bees,The リリィ、はちみつ色の秘密

作曲家ダンカン・シークはミュージカル『春のめざめ』で演劇界にその名を轟かせ、同作品でトニー賞など数々の賞を総なめにしたことで知られる。ところが、それ以降の彼は大ヒット作に恵まれず高い評価を得ることは皆無に等しくなった。2016年にブロードウェイで開幕したミュージカル『アメリカン・サイコ』も酷評に晒さ...[Read More]

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