1863年、南北戦争が激しくなった頃の話である。ニューヨークのファイブ・ポイントと呼ばれていた地区は、アイルランドからの移民と南部からの黒人が住む、貧しいながらも活気溢れるスラム街だった。そこに毎夜人々が集まって賑わう、ダンスホール(売春宿)を併設するバーがあった。その名はパラダイス・スクエア。経営...[Read More]
映画『Xメンシリーズ』のウルヴァリン役や、『グレイテスト・ショーマン』で アメリカだけならず日本でもファンの多いヒュー・ジャックマンが、ブロードウェイに戻ってきて話題になっている。彼が演ずるのはこのミュージカル『The Music Man』の詐欺師、ハロルド・ヒルだ。ハロルドは、アイオワ州の田舎町リ...[Read More]
新人マイケル・R・ジャクソン の脚本・作詞・作曲による半ば自叙伝的ミュージカル。2019年、コロナ前にオフ・ブロードウェイで公開され、ドラマデスク賞、ピューリッツァー賞(ドラマ部門)を受賞している。その後地方のトライアウトとしてワシントンDCで公演されて成功を収め、今年2022年にブロードウェイにや...[Read More]
キング・オブ・ポップとして全世界のアーティストに大きな影響与えながら50歳にして逝ったマイケル・ジャクソン。今回紹介するのは彼の子供時代からデンジャラス・ワールドツアーまでを描いた伝記物ミュージカル。この作品はジュークボックススタイルをとっている。
1993年にヒットした亡ロビン・ウィリアムズ主演映画で広く知られている『ミセス・ダウト』の舞台化作品で、演出は、トニー賞を8回ノミネートされて4回受賞したベテラン、ジェリー・ザックス。 この作品は2020年3月に開演したのだが、たった3回でロックダウンで公演中止。昨年12月に9か月ぶりに再オープン...[Read More]
かの有名なニューウェーブのロックバンド、トーキング・ヘッズを率いるデイビッド・バーンのコンサートが、米国ツアーを経てブロードウェイにやってきた。ギターリストであり、シンガーであり、作詞、作曲もこなすデイビッド・バーンは、グラミー賞、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞を獲得したうえに、ロックの殿堂入...[Read More]
ロンドンで高評価を得たボブ・ディランのジュークボックス・ミュージカルが、ブロードウェイにやってきた。 ボブ・ディランは米国ミネソタ州の田舎町に生まれたユダヤ系アメリカ人で、彼の天才的な歌詞と独特な歌声は、1962年のデビュー以来若者の心を魅了し続けている。グラミー賞、アカデミー賞をはじめとして...[Read More]
アカデミー賞1回、トニー賞8回、グラミー賞8回、ピューリッツァー賞1回、ローレンス・オリヴィエ賞1回、そして大統領自由勲章を受章したミュージカルの大御所ステファン・ソンドハイムが、昨年2021年11月26日、その輝かしい人生の幕を閉じた。作詞作曲家としてミュージカル界に大変革を起こしたニューヨーク生...[Read More]
1957年当時のミュージカルと言えば、楽しい気分で素直に笑えるエンタテイメントだった。そこに社会的テーマを扱って登場したのが、後にブロードウェイの金字塔となる『ウェスト・サイド物語』だ。そこでは殺害の加害者と被害者、またその仲間たちの相克が繰り広げられ、当時の常識では考えられない深刻な問題提起が含ま...[Read More]
去年成功裏に終演を迎えたジューク・ボックス・ミュージカルが、ボストンからやってきた。グラミー賞を7回 受賞しているシンガーソングライター、アラニス・モリセットのヒット22曲が散りばめられた作品だ。代表アルバム『Jagged Little Pill』から12曲が歌われ、そのアルバムタイトルがこのミュー...[Read More]
ロンドン、ウェスト・エンドで昨年(2018年)4月からスタートし、今、最も人気な作品が、ブロードウェイでもオープンした。「ロックンロールの女王」とも呼ばれるティナ・ターナーにスポットライトを当てたジュークボックス・ミュージカル『Tina:The Tina Tuner Musical』だ。